Toggle menu

タチヨリドコロ

大刀洗は、今日も元気です。

さくら市場さん

大刀洗町の手づくり移動市場

大刀洗町が主催している手づくり市場「さくら市場」。大刀洗の手づくり名人、野菜づくりの名人の方々による心のこもった手づくり品や野菜が並んでいます。店先に立ち、手づくり品と使う人たちを結ぶスタッフの方々にお話をうかがいました。

大刀洗町役場での出店大刀洗町役場での出店

ー 今年は何年目ですか?

轟さん:6年目の終わりです。売り上げが少ないと止めなくてはならないのだけど、出品者の方たちからの「来年あるの?」という言葉を聞きながら「売ってやらな」と思って、頑張って続いています。

平成24年が355万、25年が375万、26年が464万、27年が、同じくらいの額になると思う。

大刀洗の野菜は、よその町でもとても評判が良いですよ。「キリンビール工場のフェア」や「ふくおか町村フェア」に行くと、値段も安いし、新鮮だし、キレイっていうのがあるから喜んで買って行っていただけます。今年は「キリンビール工場のフェア」には4日間出店させてもらってね。天候にもよるのだけれど、晴天に恵まれました。台風もきませんでした(笑)この月は1ヶ月で75万も売れたものね。今年は5月が雨で売上が下がったけれど、そのかわり、秋が頑張られましたね。

秋山さん:頑張られましたね(笑)

ー 売上げは上がっているけれど、出店の回数は増えていないですよね。

轟さん:うん、増えていない。かえって減っていると思います。町外に出店すると評判がいい。町内は野菜も手づくりのものもみんな持っているから、町外のフェアの方が買っていっていただけます。

ドリームセンターでも市場を開いているけど、町外から来た人が「わーすごいね」と買って行ってくださいます。リピーターは多いですよね。1度買って美味しくて、また買いに来られたこともあります。

秋山さん:町内では「野菜は毎回販売しないのね」って言われるけど、みんな野菜作ったり、もらったりしますしね。

博多ライトアップウォークでの出店(2012年)博多ライトアップウォークでの出店(2012年)

博多ライトアップウォークでの出店(2012年)博多ライトアップウォークでの出店(2012年)

ー 積極的に町外へと出店していますが、どんな感想をいただきますか?

轟さん:すごいよ、大刀洗町のことを褒めてくれます。「町が主催していてすごいね」って。

町外の人たちは「自分の町にはこういうものが無い。大刀洗は、役場でみんながモノを作って売れる所をつくっていて良いね」って。よそには道の駅があるけれど、大刀洗にはないから、さくら市場がある。でもそれは、行政の後押しが必要で、それがあるから続けることができています。

さくら市場は、誰でも出品することができるから、ふらっとさくら市場に来ていただいて「私もつくっているけど出せますか?」と言われたら「どうぞ」って伝えています。

ー 誰でも気軽に出品することができるさくら市場。出品されている方たちの反応はどうですか?

轟さん:お年寄りや働きに行っていないお母さんたちが家で子どもを見ながらものづくりをしている人も多くいます。そういう人たちが主に出品しているから、お年寄りの品は売れれば嬉しいし、励みになるし、病気になるどころか、ものを作って楽しもうって生き甲斐にも健康にもなる。

よそから大刀洗に越して来た人は、越してすぐはまわりに知り合いが少ないけれど、さくら市場に自分の作ったものを出品することによって「これ誰作ってるとー?」って別の人から声が掛かることもあり、地元の人とつながっていくことも起こっていますね。

出品者さん同士の交流会も開き、ものづくりを通じた楽しい交流が生まれている。出品者さん同士の交流会も開き、ものづくりを通じた楽しい交流が生まれている。

出品者さんがどうして元気になっていくのかというのは、直接やり取りをしているスタッフじゃないと実感することが難しいんです。だから、まわりの人に伝わりにくい部分もあると思います。

出品者の方たちは、シンプルに自分の作ったものが売れたら喜んでくれます。75万売れたときはお一人に渡せる金額も高くなるから、すごい喜んでくれました。

ー 自分が作ったものが売れることによって、町の人たちが元気になっていく。6年続けてきて、出品者の数もすごい増えていますよね。

轟さん:今は出していない人も含めて、出品者は合計で100人を越しています。始めた頃の出品者は4人でした。2、3年目で町外に出るようになって、増えていきました。

秋山さん:町には結構浸透したとよね。始めた頃は誰もわからんやったけど、いまは「さくら市場です」って言うと、「回覧板に入っとるよね」って言われるようになりましたね。

手描きのイラストが楽しいさくら市場だより手描きのイラストが楽しいさくら市場だより

轟さん:大堰校区の子どもたちが学習発表会の題材として、さくら市場を取りあげてくれて、ドリームセンターに出店する時に一緒にお店に立ってくれました。出品者さんのところに取材にも行き自分たちで作ったチラシも配ってくれました。その次のドリームセンターに出店した時には、親御さんと一緒に来て、自分が取材した人のものを買って行ってくれました(笑)

秋山さん:私たちも楽しいです。色んな人たちと知り合いになれて、つながっていくから。携わっている私たちが楽しいもんね。人とのつながりがありがたいことですね。

ページトップへ戻る