- 田村 馨
- 職業:大学教員お住まい:福岡市
観光は明治時代に“tourism”の和訳として生まれたという。
その“tourism”なる単語が登場したのは、1811年だとか。
観光なる単語が登場して、たかだか200年しかたっていないのだ。
中国では“旅游”、“遊覧”と書くが、観光の語源は、3500年前に完成した『易経』の「觀國之光利用賓于王」(国の光を観(み)るは、もって王の賓たるによろし)の文言に由来するとの説が観光研究での定説だ。
「国の光を観る」の解釈は様々だが、私は「自分の常識や先入観をひっくり返し、新しい発見や考えをもたらしてくれる人に会う」ことが観光の本質にあると解釈する。
この解釈に照らすとき、大刀洗町には、大刀洗にこの人ありといわれるスーパー公務員がいる。
言わずと知れた、M課長である。
M課長に会うと、その「自由奔放な発想」、それゆえ可能な「鋭い現状認識」、そこから導かれる「吹っ飛んだ行動計画」に意表をつかれ、目からうろこの学びを得る。
私にとっての大刀洗のアナバは、M課長の他には考えられない。
ただし、大刀洗に足場を置くも、どこでどう会えるかはお約束できない。
まさに、自在に浮遊するアナバであり、そこがまた、魅力だといえる。
- 大刀洗町役場
- 福岡県三井郡大刀洗町冨多819