二人で旅する2リズム


2 RHYTHM

中村こうせい君と一緒に冒険しよう 大刀洗版 ぼくのなつやすみ 後編

夏休みも残りわずかとなった8月下旬。
大刀洗キッズは、宿題に、お稽古に、遊びにと忙しい毎日(!?)を過ごしているよう。
そこで、今回は大刀洗の小学生・中村こうせい君の1日に密着して、子どもの目線で大刀洗の魅力を探ります。
こうせい君のお供は、今年パパになったばかりという榊さん。
謎めいた神社に、広々とした田園地帯、ワクワクの夏祭りまで、大人たちにとってはちょっぴり懐かしくなる夏の終わりの冒険へ。
いざ、出発です!

案内する人

中村こうせいくん

生まれも育ちも大刀洗の小学4年生。おじいちゃんとおばあちゃん、パパママと兄妹人の8人家族で賑やかに暮らしています。休日は、友達とゲームしたり、地元の活動に参加したり、習字のお稽古も頑張っているそう。夏休みの宿題はまだ終わっていないそうですが、だ、大丈夫かな!?

案内される人

新米パパ 榊さん

今年生まれた女の子を子育て中。今日はお父さん役として参加したものの、自然いっぱいの大刀洗で遊ぶうちに、すっかり少年の心を取り戻したよう。こうせい君と一緒に野山を駆け巡ります。

 

14:30

14:30

習字教室で夏休みの宿題
毎週土曜日は、こうせい君のおうちで開催される習字教室の日。お母さんのお友達の先生が教えてくれます。こうせい君の兄弟や友達も一緒になって、先生のお手本を見ながら書き上げ、できた作品を先生が添削。今日は、夏休みの宿題として出された「風道」というお題に取り組みます。
開始早々に、アクシデントでしょうか?こうせい君、なんだかバツの悪い表情で先生の元に向かいます。

こうせい君

先生の書いてくれたお手本をなくしました…。

先生

え〜!
難しい字やけん、先生頑張って書いたのに〜!!

そう言いながらも、もう一度朱色の墨でお手本を書いてくれた先生。
シュンとしながらも、先生の筆運びを後ろから眺めるこうせい君。
次はバッチリ書けるよね。
そして、後ろで眺めていた榊さんもせっかくなのでチャレンジする事に。

榊さん

え、僕も!?
筆を持つのは小学生以来だ〜!

ドキドキしながら筆を握る榊さんを尻目に、黙々と書き上げるこうせい君。
なかなか力強い「風」「道」ができました。
早速先生に提出します。

先生

ここがえらい長い、もっと引き締めてごらん。
お手本見たら、もっと短いはず。

文字の空間と線のバランスに気を付ければ、グッと良くなりそう。
自分でも手ごたえを感じてか、先生の添削を真剣に聞くこうせい君。
席に戻ると、隣で苦戦中の榊さんにアドバイスしてくれました。

こうせい君

そこ、もうちょっと伸ばした方がいいかも。

榊さん

この空間がちょっと狭くなっちゃった。
センスがない気がする…。

なんとか書き上げた榊さん、ドキドキしながら先生に提出します。

榊さん

子ども達に負けてますかね?

先生

う〜ん。
筆が悪いとかな(笑)
風の字の上が空いてますね。
中心はいい感じですよ。
間隔のとり方は上手だと思います。

榊さん

すぐ手先でやっちゃうんですよね…。

引き続き、こうせい君は習字教室に専念する事に。
榊さんはこうせい君のお父さんに話を聞きたいそうで、中村家の縁側で急遽「お父さん会議」がスタート。

榊さん

お父さんは生まれも育ちも大刀洗ですよね。
子どもの時はどんな事をして遊んでました?

中村さん

6代前から大刀洗に住んどうけんね。
昔は神社からうちの庭まで竹やぶがあって、その中で遊びよった。周りから見えんけんね、いろいろ悪さして(笑)。
あとは、田んぼとか川で遊んだり、ひたすら隠れる鬼ごっことか、カブト虫を取って見せびらかしたりとかね。よう怒られたけど。
大刀洗は遊び場がたくさんあるけん、子どもを育てるにはいい環境やと思う。
子どもはやっぱり自然の中で遊ばないかんよ。
こうせいは興味ないみたいやけど。

榊さん

ゲームが好きって言ってましたね。

中村さん

アリジゴクとか教えたけど、全く興味示さんかったね。
信じられんよ。
アリジゴクおもしろいのに。
男のロマンやろ、あれは。

榊さん

あはは。
確かに!
僕の子どもはまだ1歳になっていないのですが、ついつい構いすぎてしまうんです。
どう接したらいいですかね。

中村さん

子どもって、意外とほったらかしても育つとよ。
下になるほど丈夫。
どんどん扱いが雑になるけん(笑)
一番下の子は、病気知らずで年中ハダシで走り回るけん、びっくりさせられる。
自分の子どもの頃、日中は父親がずっと働いとったけん、おらんかったろ。 自分も父親になって一生懸命働かなと思って働きよる。
あとは、自分がそうやったように、キャッチボールとかサッカーとかして体を動かして遊んでしっかり欲しいね。

榊さん

奥さんも一緒に働いていらしゃるんですか?

中村さん

うちの会社で働きよるよ。
夕方17時半まで働いとるね。
今、地元を離れて結婚して戻ってきてる人が結構多いけど、その中でも女性が旦那さんを連れて戻ってくるパターンが多い。
自然も多いし、手当てや施設が充実しとるけん、子育てしやすいらしい。

榊さん

中村さんのお宅みたいに、おじいちゃんとおばあちゃんが一緒に暮しているっていうのも心強いですよね。

中村さん

いざとなったら見てもらえるのが安心やね。
うちは二人とも働いとるけん。

お父さん会議も盛り上がったところで、お父さんのお父さんが登場。
釣りに行ったり野菜を育てたりと、アクティブ&ワイルドなおじいちゃんと、
忙しいけれど遊ぶ時はしっかり遊んでくれるお父さんは、こうせい君の憧れでもあるようです。
親子3代がそろったところで、記念撮影。
その後、お父さんと愛犬パールの散歩へ向かいました。
こうせい君は、宿題の事や山の事、いろんな事を話しながら、のんびり歩く時間が大好きなんだそうです。

大刀洗の地平線に夕日が沈み、うっすらと宵闇に包まれてきました。
今日はこうせい君のもう一つのお楽しみ、「本郷校区ふれあいまつり」が開催される日。
家族みんなとお出かけします。

 
14:30

本郷地区の地域づくり委員会が主催する夏祭り。
地域の方々による出店やさくら市場、ふれあい図書コーナー、
バザー、ゲーム、ステージイベントなど、さまざまな催しを実施。
大人から子どもまで多くの人が楽しめます。

会場の本郷ふれあいセンターに着くと、すでに多くの人だかり。
こうせい君は1000円のお小遣いを握りしめ、友達と嬉しそうに駆け出して行きました。
唐揚げやポテトを食べたり、ストラックアウトのゲームに挑戦したり、楽しい夏の思い出ができたようです。

こうせい君と過ごした今日1日は、お父さんというよりも、なんだか少年時代に戻って一緒に遊んだような気分。
子どもの頃、1日経つのがすごく長かった事を思い出した。
遊びに、勉強に、いつでも全力で、毎日がさまざまな発見と感動にあふれていた子ども時代を、自然豊かなこの土地で過ごせることが羨ましい。
夏休みの後わずか。
こうせい君には宿題も頑張りつつ、キラキラした思い出をたくさん作って欲しいと思う。
いつか、子どもを連れてまた遊びに来たい。

甲条神社

住  所 福岡県三井郡大刀洗町甲条944

境新文堂書店

本郷小学校近く。学校教材から文房具、お菓子まで揃うお店。

住  所 福岡県三井郡大刀洗町本郷4723
電話番号 0942-77-0007
営業時間 7:00~20:00
休み 日曜・祝日

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