今回は、生粋の文学少女だった柳さんと一緒に、大刀洗の景色にぴったり合った「ものがたり」を探そうというテーマ、でした…。
最初はね。そう、語尾が過去形なのには訳があります。
なんせ、この旅が始まってから、元気いっぱいに走り回る4人のかいじゅうにつられて、「ものがたり」は二転三転!
めくるめく冒険譚に姿を変え、思わぬラストまで一気に走り出してしまいました。
子どもの目線にハッとしたり、周囲を取り巻く大人たちの優しい眼差しに胸が熱くなったり。
子育てって、こんなに面白くて感動するものなんですね!
案内する人
柳真子さん &
しゅんたろうくん &
そうしろうくん
小学校から大刀洗で育ち、現在は4歳のしゅんたろうくんと1歳のそうしろうくんのママとして子育中。プライベートでも絵本や詩の読み聞かせイベントを企画するなど、アクティブに活躍している。趣味は久留米絣の服作りで、この旅でも親子3人、柳さんお手製の絣のズボンでおしゃれにコーディネート。
案内される人
堀尾真理さん &
まれくん &
ゆうくん
5歳になったばかりのまれくんと1歳のゆうくん兄弟のママであり、ライター、編集者、バレエ講師と、多彩な肩書きを持つ。福岡市内在住。子どもと大刀洗町で過ごすのは今回が初めて。柳さん家のしゅんたろうくんとそうしろうくんとは、年齢も構成も同じで、初対面にも関わらず、かなりの仲良しっぷりを発揮。
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大刀洗町立図書館
堀尾さんとの待ち合わせ前に、本好きの柳さんがよく通っている大刀洗図書館へ行くことに。訪問した際はリニューアル前でしたが、特別に館内を見せてもらえる事になりました。案内してくださるのは大刀洗町立図書館館長の浜境さん。新生図書館の注目ポイントを教えていただきました!
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浜境館長さん
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この大刀洗町立図書館は「知を紡ぎ、未来を織る図書館」をテーマに、平成28年の4月30日にリニューアルオープンの予定です。
中でも、一番力を入れたのが国産・県産の木を多用した内装と、木の棚の児童書コーナーです。
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柳さん
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このコーナーは、クリーム色の木を使った明るい印象。
カラフルなソファもポップでかわいい!
あと、中央に生えているこの木!
今までの図書館にはないデザインですね。
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浜境館長さん
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この木は、「成長する木」をイメージしているんですよ。
この木の周りをぐるりと囲むようにソファと書棚を設置します。
書棚と書棚の間はちょっと迷路のような感じで、かくれんぼをしている気分になれそうですね。
奥には、靴を脱いでくつろげる「おはなしコーナー」も用意しています。
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柳さん
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おはなしコーナーは読み聞かせもできるんですね。ひつじや牛の形のイスも設置されていて、子どもが喜びそう。児童書はどのくらい設置されるんですか?
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浜境館長さん
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全書籍約67,000冊の中でも、絵本と児童書は約29,000冊です。
国内外のさまざまなジャンルを揃えています。
この建物の裏にある子育てセンター「ちゃお」と合わせて、ぜひ楽しんでくださいね。
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柳さん
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リニューアルオープンが本当に待ち遠しいですね!
図書館の外に出ると、日向ぼっこできそうなデッキもあり、新しい憩いの場所として住民にも愛されそう。
さあ、ここからは柳さん親子と堀尾さん親子、子ども連れウェルカム!な大刀洗の旅のはじまりです!
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堀尾さん
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こんにちは!
今日はよろしくお願いします!
最初はちょっと恥ずかしがっていた堀尾さん家のまれくんとゆうくん。
合流した柳さん親子の姿を見つけると、ちょっと表情が緩んだ様子。
なんと、二組のお子さん達はほぼ同じ年齢だそう。
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柳さん
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こんにちは!
あら、ゆうくんのコートかわいいですね!
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堀尾さん
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しゅんたろうくんとそうしろうくんも、お母さんとお揃いの絣のズボンが素敵!
ママ同士も盛り上がっているよう。
早くも和気あいあいとした雰囲気の中、柳さんもよく利用していたという「子育て支援センターちゃお」に向かいます。
大刀洗町役場と図書館の裏にあり、新米ママさんにとって頼れる場所なんだとか。
職員の小川さんにもお話をお聞きしました。
- 子育て支援センターちゃお
- 大刀洗町健康管理センターの1Fにある地域の育児支援施設。おもちゃや絵本を備えたプレイルーム「広場ちゃお」では、お話会などのイベントも開催されている。詳しいイベントは、ホームページで確認を。
http://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/chao/
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柳さん
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こんにちは〜!
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小川さん
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久しぶりやね!
大きくなって!
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堀尾さん
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すでに5組くらいの子どもさんとママさんがいらっしゃいますね。
うちの子も柳さんのお子さんも早速遊んでる(笑)ここは、保護者が子どもと一緒に遊べる施設と聞いていますが、常駐するスタッフさんは保育士の資格も持っていらっしゃるから安心ですね。
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柳さん
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私も仕事を始める前はよく子どもと来ていました。
お弁当を持って、おもちゃも本もあるし、他のママさんともおしゃべりできるし、お母さんの気晴らしにもなるみたい。
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小川さん
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あとは、初めて子どもが生まれたママさんに対してのサポートも行っています。
柳さん「ママたっち」って覚えてるでしょ。
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柳さん
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そうそう!
上の子が新生児の時のサークルです。
ベビーマッサージや離乳食の作り方を教わって。
何もかも初めてだったので、心強かった。
同じサークルのママ友もできて、SNSで繋がったり、遊びに行ったりと今だに仲良くしています。
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小川さん
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保育園に入る前に、子どもとどこで過ごすか悩んでいるお母さんも多いですが、ここならお弁当を持って気軽に利用できます。
あと、助産師さんや栄養士さんを招いて、相談会もやっていますので、専門家のアドバイスが聞けるのもメリットですね。
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堀尾さん
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役場の隣なので、役場でいろいろな手続きをした後に立ち寄れるのもいいですね。
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小川さん
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育児書や絵本、離乳食レシピもここで借りられます。
毎週火曜には、「出張あそびの広場」として、校区センターと保育園のうち1か所の遊び場を解放しています。
持ち回りで全保育園を回るので、保育園選びの参考になります。
いろいろな施設と提携することで、お母さんと子どもさんを見守っているんです。
育児に頑張るお母さん達をさまざまな角度からサポートする「子育て支援センターちゃお」。
充実した設備はもちろん、利用者の子どもさんの顔を覚え、
まるで家族のように気さくに話しかけてくれるスタッフさんの姿も印象的でした。
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柳さん
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さて、続いては、天気も回復したので、外で遊びましょう!
車で10分ほど行ったところにある「下高橋官衙遺跡」がオススメです。
今回はそこで絵本を読んでみようと思います。
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堀尾さん
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それは楽しみですね!
どんなお話なんでしょう。
- 下高橋官衙遺跡
- 奈良時代の役所跡とされる「馬屋元遺跡」、当時の税である「米」を収納した「正倉院」があったと推定されている「上野遺跡」の二つからなる遺跡。現在は、広い公園として整備されている。
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柳さん
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ここは一面緑の原っぱになっていて、まるでサバンナみたいでしょう。
今日はアフリカの動物たちの絵本を持ってきたので、みんなで読もうかと。
…って、子どもたち、原っぱを走り回って戻ってこない(笑)
なんと、だだっ広い公園にテンションMAXのキッズ達、公園に着くや否や手に手をとって一斉にダッシュ!
みるみる遠くへ行ってしまいました。
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堀尾さん
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子どもたち、今日初対面なんですけど、仲良すぎ(笑)
これはしばらく帰ってこないな。
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柳さん
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いきなりエンジンかかったね。
子どもたち。
絵本を読むのは、また今度にしましょうか。
お〜いこっちこっち!
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しゅん
たろうくん
・まれくん -
鬼ごっこしたい〜!
あ!
見てみて〜!
このお花甘いとよ。
しゅんたろうくんとまれくん、二人のお兄ちゃんが行った先には、野の花がたくさん。
夢中になって集めます。
小さな弟達もお兄ちゃんの真似をしてお花摘み。
子ども達とお花、なんてキュートな風景でしょう!
ママさん’Sも子どもの頃を思い出しながら、一緒に花を集めています。
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堀尾さん
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たまにお母さんに、って摘んできてくれるんですよ。
私も子どもの頃、花の蜜吸っていたな〜。
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柳さん
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うわ、かわいい。
私も学校帰り吸ってたなあ。
野あそびは楽しいよね。
絵本はまた今度読もう。
ちなみに、柳さんが用意していた吉田遠志さん作『はじめてのかり』と、佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』は、4月30日からリニューアルオープンする大刀洗町立図書館に蔵書があるそうですよ。
気になる人はぜひ探してみてくださいね。
風は少し冷たいですが、公園のそばの土手沿いの道には菜の花がたくさん咲いていて、道行く人の目を楽しませてくれます。
菜の花の小道をかけっこしてくるのはもうすでに友達になったしゅんたろうくんとまれくん。
走ったり、飛び回ったりと、とにかく元気いっぱい!
よちよち付いて行く、そうしろうくんとゆうくんの後ろ姿にも和みます。
突然の方向転換に大人達は戸惑いながらも、なんだか面白いことになってきた予感。
次なる目的地はどこになるのやら!
予定は未定の旅は続きます。