久留米絣（くるめがすり）は、約200年程前に久留米市で生まれた井上伝により生み出され、その後筑後全域に広がり最盛期は200万〜300万反が生産されたそうです。ご紹介したいのは、その久留米絣の技術を元に、独自のかすり極細綿織物を開発し、やわらかくふんわりとした風合いの「からくり織」で、シャツやマフラーなどを作っている合資会社ロォーリングさん。
オーナー實藤俊彦さんと数年前に知り合って、ちょこちょこと工房におじゃますするようになり、先日ハンチング帽を求めにと立ち寄りました。
決して広いとは言えないその工房にはたくさんの製品があり、そのほとんどが１点モノで微妙に風合いが違い、選ぶのに迷って困るほど。
そして（ご本人をご存じの方はお分かりでしょうが）”よーしゃべらっしゃる”とです。糸の染め方から撚り方織り方と、とにかく絣だけに愛（藍）に溢れてらっしゃる。
じっくりお話聞いてじっくり選んで、大満足の逸品と出会えました。
こちらに行かれる時は、時間に余裕のあるときをおススメします。