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タチヨリドコロ

大刀洗は、今日も元気です。

田園風景とともに暮らす町

福岡県南部に位置している、筑後平野の中にある大刀洗町。

ここには、都会に無いものがたくさんあります。

町の中央部に広がる田園風景は、肥沃な土地と筑後川の水のおかげで、お米や、レタス・ほうれん草などの葉物の野菜を中心に様々な作物が育つ。

春には菜の花の黄色、初夏には稲作の準備で水をはった田んぼが鏡のように空を映し、稲が育つにつれて若々しい緑色、収穫の頃には黄金色と、季節の移り変わりに合わせて変化していく広大な田園風景。田園の上には、澄んだ空の青色や夕暮れの淡いグラデーション、夜空に広がる満点の星たち。

農の風景とともにある暮らしが、大刀洗にはあります。

昔ながらの人情も残る町で、地域のつながりもあり、おすそわけなんかも日常的なこと。朝には子どもたちの通学をボランティアの方々が見守り、休日には同じ趣味の仲間で集まったり、お互いに支えあい楽しみながら穏やかな日々を過ごしています。

かつて、東洋一と謳われた飛行場があった町

大刀洗町の北部から隣の筑前町にかけて、かつて東洋一と謳われた大刀洗飛行場がありました。海から遠く、広い土地もあり、風向きも安定していることから選ばれたこの地に、約四万六千坪の大規模な飛行場や大刀洗陸軍飛行学校が建設されました。また、日本航空輸送株式会社大刀洗支所が設置され、民間の西日本航空発祥の地となっています。

しかし、戦争が始まるとアメリカの爆撃(大刀洗空襲)によって二度と立ち直れなくなってしまうほどの大きな打撃を受けました。現在の飛行場跡地となる地域は工業団地となっていて、戦跡を残す史跡が町の片隅にぽつんと残っているのみになっています。

隠れキリシタンの里

町の南部に位置している今地区には、長崎の教会を多く手がけた鉄川与助による今村天主堂があります。鉄川与助が手掛けた教会の中でも大きな建築で、双塔のレンガ造りの教会としては、国内で唯一のもの。周辺住民のほとんどがカトリック信者で、現在もミサが行われている現役の教会です。

ミサの時間以外は、教会の中を見学することもできます。信者の方々にとっての大切な「祈りの場」であるため、マナーを守り、静かに見学しましょう。

町名の由来は、菊池武光

南北朝時代、武将の菊池武光が「大原の合戦」の時に小川で太刀を洗った事が町の名前の由来となっています。現在、菊池武光の銅像が大刀洗公園内に設立されており、銅像の土台には戦争時の爆撃の痕跡が残っていて、生々しい歴史を現代に伝えています。

大刀洗町の基本データ

人口:15,530人 / 世帯数:5,128世帯 / 面積:22.83km²
近隣の町:久留米市 小郡市 朝倉市 筑前町
主な産業:農業
(平成28年 1月現在)

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